校長日誌
【校長室より】努力を続けて、学校外にも仲間を作れた素晴らしい体験
野球部の3回戦は、7月18日(木)熊谷公園球場で、鷲宮高校と対戦しました。
課業日でしたから、授業が終わってから駆けつけました。4回までは相手の攻撃を必死に耐えて凌いでいましたが、5回につかまってしまいました。
しかし、試合後の生徒の表情は晴れ晴れとしていました。小川高校、上尾橘高校の生徒ともすっかり意気投合し、仲間として最後の記念写真を撮る姿を見て、こみ上げるものがありました。ねぎらいの言葉をかけた時に、目頭が熱くなってしまいました。
最後に、いつも応援に駆け付けてくれていた小川高校の保護者にご挨拶をして会場を去りました。
【校長室より】第1学期終業式
1学期終業式「校長講話」
第1学期が、今日で終わります。私には「あっという間」でした。校長室を片付け、君たちの後輩を桶西に送ってもらえるように、たくさんの中学校長さんにお願いして回りました。
6月には、1年生を中心に、出身中学校に訪問してもらい、「私たちみたいな生徒を桶西にください」と宣伝してもらいました。協力してくれて、ありがとう。
さらに、實川先生に無理を言って、今年度の学校案内の校正に、次々に要望を出しました。でも、私はまだ満足していません。皆さんにもいろいろ聞いて作りたかった。来年度版、よろしくお願いします。
先生方にも、中学校に訪問してもらいました。玄関で、軽くあしらわれることもある中、粘り強く、気持ちを込めて、学校の宣伝をしてもらいました。感謝しています。
それから…、草刈りもしました。20年前、年間100試合を超えるソフトボール部の監督として、「どっちがメイングランドかわからない」と言われた時代を知っている私には、雑草に浸食されている今のサブグランドの様子は、屈辱でしかありません。生徒と一緒に泥まみれ、汗まみれになった場所です。何とかしたいという一心で、毎日時間を作って、草を刈りました。きれいになったらラグビー部の生徒が練習をしてくれました。「おじさんがきれいにしてくれました」おじさんではありません。業務さんと、校長先生が頑張りました。
そして…。20年前に、一緒に過ごした卒業生が次から次にやってきました。「先生、俺たちの母校を頼むぜ」「何でも言ってくれ、絶対協力するから…」生徒指導担当で、学年の整容指導すべてを担って、一番厳しい存在であった私に…です。今年の文化祭で同窓会総会を開きます。同窓会からも皆さんの頑張りへのバックアップをしてもらうお願いをする予定です。
私にこれだけの思い出があるのですから、皆さんにも色々あったと思います。生徒総会の時に、皆さんにお願いをしました。「ハートフル桶西」を体現してください。今、ここに290名すべての生徒が参加できていません。せっかく桶西を選んでくれて入学したのに、残念でなりません。もちろん、中学校時代は登校できなかったけど、本人の努力と、桶西で、よい人間関係が作れて、学校に来られるようになった仲間もいます。本当に良かった。誰しも友達が欲しい。自分の気持ちを分かってくれる親友が欲しい。そう思わない人は絶対に居ない。気持ちをうまく伝えることができなくて、悩んでいる人でさえも、現状を何とかしたいと考えているはずです。それを、理解してあげるべきです。
私は、毎日ラジオを聴きながら通勤しています。こんな話がありました。通勤途中、小学校のそばを通りました。横断歩道で止まってあげました。大きなランドセルを揺らしながら、横断後、全員が止まってくれた車の運転手に対して、深々と頭を下げてお礼をしてくれました。止まってあげてよかった。本当にうれしかった。幼い子の素直な行動は、大人の心を洗い流してくれる。しかし、SNSで、こんな反論がありました。横断歩道で止まるのは道路交通法で定められたことであり、子ども達が頭を下げてお礼をする学校の指導は間違っているとのことでした。この議論、皆さんはどう思いますか?
私は、学校の指導は正しいと思います。最近、ショッピングモールに買い物に行って、横断歩道で止まりました。小走りで、軽い会釈をして横断する人、止まるのは当然だろ、たらたらと、止まってくれた人の気持ちを踏みにじるように横断する人がいます。どちらが、正しいのでしょうか…。
優しさは優しさにつながります。同じように憎しみは憎しみを、苛立ちは苛立ちにつながります。「ハートフル」を掲げる桶西は、優しさ、思いやりに溢れる学校であって欲しい。心から切実に思います。この年齢になると、自分が後悔している過去の出来事が、折に触れてフラッシュバックします。「こうしておけばよかった」「ああしておけばこんな思いはしなかった」皆さんには、そんな思いをする人生をこれから送って欲しくない。
私が校長を務める桶西において、一人の生徒も失いたくありません。皆さんにお願いします。若い君たちの時代は誰しも未完成です。私自身もそうであった。助け合いましょう。
9月2日、すべての生徒が2学期の始業式に参加できることを期待します。事故なく元気で、夏休みを過ごしてください。
校長 長谷川彰則
【校長室より】夏の交通安全キャンペーン
本日、7月19日(金)、18時から桶川駅前において、夏の交通安全運動に参加しました。
とにかく暑い一日でした。わずか一時間程度でしたが、終わった時に汗びっしょり…。配布した綺麗なうちわはあっという間になくなりました。皆さんも暑かったのでしょう。すべての方々が、無事に帰れますように。
(おけちゃんも暑そうでした)
【校長室より】スーパーアリーナ進学フェア
7月20日(土)、さいたま新都心のスーパーアリーナで開催された「進学フェア」に先生方と一緒に参加してきました。開場と同時に溢れんばかりの人だかりとなりました。
桶川西高校のブースにも、多くの中学3年生の親子が訪れてくれました。来週には本校の第1回学校説明会があります。是非そちらにもお越しいただければとお誘いしました。
【校長室より】校地管理の大変さ…
ここ1週間、暑い日が続きました。私もお盆休みをいただきましたが、時間があるときには学校に出て、サブグランドの除草作業を行いました。学校も一つの経営体として、予算があり、その範囲内で運営されます。
桶川西高校は、自然豊かな川田谷の地にあり、放っておくと雑草に浸食されてしまいます。写真は、この夏休み中の成果です。多少綺麗になり、満足感はありますが、数日の筋肉痛に見舞われました(笑)
8月24日(土)には、第2回の学校説明会が開催されます。校舎内は綺麗になっていますが、外見も重要な第一印象となるでしょう。明日からまた勤務を再開します。少しでも綺麗になるように、業務さんたちと努めます。
《除草作業後のサブグランド》
※ まだ奥が未完成ですが…。
【校長室より】全国高等学校PTA連合会、茨城大会に来ています!
8月22日(木)、茨城県水戸市て開催される全国高P連大会に、後援会顧問の冨岡さん、横田さんと共に参加しました。
初日は、第3分科会、7男2女11人の大家族石田さんチの肝っ玉母ちゃんで有名な石田千惠子さんの講演でした。1男4女の父である私も共感できるお話が多々あり、楽しく聞かせていただきました。
宿舎に向かうバスの同乗者に迷子さんが出てしまいましたが、無事到着しました。明日は、稀勢の里さんの記念講演があります。楽しみにします。
【校長室より】全国高等学校PTA連合会、第2日目報告
昨日に引き続き、全国高P連、茨城大会の報告をします。
今日は全体会の記念講演で、第72代横綱 稀勢の里、現在は二所ノ関親方のお話でした。
現役時代、横綱白鵬の連勝を63で止める大金星など躍進を続け、大関、横綱へと昇進しました。しかし、怪我も多く、平成31年の1月場所で、惜しまれつつ現役を引退されました。
本日の演題は「人材育成の不易と流行」、早稲田大学大学院スポーツ研究科での「学び直し」で得た多くの見識を、自身の相撲部屋で、新たに取り組むこと(流行)と、相撲界の伝統に従い継続すること(不易)に分けて、わかりやすく解説してくれました。昨年度の仙台育英高校野球部の須江監督に続き、素晴らしい講演でした。
バスの移動が長い2日間で、体力的には疲れましたが、有意義なお話を聞けたことに感謝です。
【校長室より】第2学期の始業式にて
第2学期始業式 校長講話
「夏休みが終わってしまった…」皆さんの今の心境はきっと、そんな感じでしょう。私も生徒であった大昔、そうだったと思います。
教員になってからは、ソフトボール部の監督として、新人大会の地区予選で、シードを獲得する8月後半まで、生徒と一緒に、毎日に練習していました。大会が終わると、部員と「川遊び・バーベキュー」に行って打ち上げをしました。その後、家族には夏ギリギリで一泊旅行…。気が付いたら2学期の始業式でした。
9月になり、学校が始まると、学年全体の整容指導や追テスト対応で一気に現実に引き戻されます。私の嫁さんは、9月3日が誕生日なのですが、学期当初は、仕事が忙しく、すっかり忘れてしまうことがありました。学校を出たことを携帯で連絡すると、なぜか長女が電話に出たので、「お母さん、何やってる?」と聞いたら、「ケーキ作っている」と答えました。「何でケーキ?」と思うと同時に、「ヤバい、誕生日忘れている」と気づき、慌てて、花束とワインを買って帰りました。危機一髪、娘のおかげで助かりました。まぁ当然、嫁さんは気付いていたと思いますけど…。皆さんは、生徒指導の先生方や担任の先生を困らせないように。お願いします。
2学期は、まず「勾玉祭」、文化祭ですね。もう準備は大丈夫ですか?
今年は、夏休み中の学校説明会に来てくれた中3生に特別な招待チケットを配付します。桶川西高校への入学を希望する大切な皆さんの後輩です。在校生である皆さんが、力を合わせて、仲良く、楽しそうにしている姿を見に来てくれます。これから、準備でバタバタするでしょうけど、クラスメート同士で、喧嘩などせず、素晴らしい企画を作り上げてください。よろしくお願いします。
さらに、近くの川田谷小学校の子どもたちにも、招待チケットを配付します。皆さんは「優しいお兄さん、お姉さん」でお願いしますね。PTAの役員さんを中心に、皆さんの勾玉祭を盛り上げようと、例年以上の準備をしてくれています。今週の土曜日には20人以上の役員さんたちが、清掃など色々な準備に来てくれます。そういったありがたい「バックアップ」があることを、忘れないでください。
始業式のお話は、皆さんに「頼みますね」として締めくくりたかったのですが、どうしても、考えてもらわなくてはならないことがあります。聞きにくいことですが、自分事として考えてもらいたいと思います。
(中略…。内容については校内生徒に対してのみ連絡)
私も、先生方も、そして皆さんも「桶西」という看板を背負っています。そのことをしっかり自覚してもらいたいと思います。桶西がキャッチフレーズとして掲げている「ハートフル桶西」が、ただ掲げているだけものではないことを、証明してもらいたいと思います。これまで、何度も校長として皆さんにお話をさせてもらいました。今回もまた、お願いをします。桶川西高校に通うすべての生徒が、当たり前に、学校に通うことができるよう、相手の気持ちを理解に、温かい言葉で溢れる学校になるために、一人一人が努力をして、誰にとってもよい2学期にしてください。
県立桶川西高等学校長 長谷川 彰則
【校長室より】避難訓練
始業式終了後、地震想定で避難訓練を行いました。
台風通過後の登校初日、気温も、湿度も、日差しも強い中、生徒たちはしゃべることなく、整然と訓練に取り組んでくれました。
平成23(2011)年3月11日、14時46分、東日本大震災が発生しました。その時、私は別の高校で勤務しており、卒業式が終わって、ソフトボール部員とお別れの会をやっていました。過去に味わったことのない揺れを感じて、慌てて校庭に飛び出し、全校生徒の安全確保に奔走したことを覚えています。私が家に帰れたのは、すべての生徒が学校から離れることができたあと、夜遅くになりました。
もう二度とあんな思いはしたくないと思ってきましたが、以降、かなり規模の大きい地震が頻発しているのが現状です。「大丈夫」という想定では、生徒たちの安心安全を保障することができません。全校生徒の命を預かる立場として、厳しい目で観察し、担当の先生方としっかり事後検証をさせてもらいました。
【校長室より】勾玉祭総括①「桶西を知ってもらいたい」
9月28日(土)、勾玉祭(文化祭)が無事終了しました。
今年度の文化祭は、生徒、教職員、P後役員の協力を得て、新たな企画を用意して開催しました。
まず最初に「文化祭開催の在り方について」です。
文化祭は生徒にとって、楽しい学校行事の一つです。そのためには、まず生徒の安心・安全を確保しなければなりません。周辺校と同様に、昨年度まで本校の文化祭も、事前登録制として在校生、卒業生、中学校3年生等に限定した公開でした。楽しむ本校生徒の様子を見てもらうことも、本校を知ってもらえる機会であると考える校長としては、一般公開を恐れすぎては駄目という信念で、企画委員会・職員会議でお願いし、「原則、制限なしの一般公開」が決定されました。
ただ、不安がなかったわけではありません。生徒やお客様に、万が一の事態が発生しないように、上尾警察署様に巡回を依頼、警備会社と5人の警備員配置の契約も締結しました。安全にはお金もかかります。
さらに、本校への入場時点で、入場者を的確に把握する工夫が必要となりました。そこで今年度は「招待チケット」を発行することにしました。在校生保護者・家族には青色チケット、学校説明会に参加した中学校3年生・保護者等には橙色チケット、そして将来の桶西生になってくれる期待を込めて、近隣小学校である川田谷小学校のすべての児童に薄緑色チケットを事前に配付させていただきました。これにより、一般来場者だけ入場の確認をすればいいことにしました。(卒業生への配慮不足はごめんなさい)
多くの方々にご来場いただき、感謝いたします。特に、小学生や就学前の幼い子たちが多く訪れてくれて、楽しそうに走り回っている姿、その子供たちに優しい笑みで見守る本校生徒たち…。例年以上に「笑顔」があふれる文化祭であったと思います。(ただし、数名ですが、来場を許可できない方に入り込まれ、退場を促すために教職員が生徒の支援に回れない事態が発生したことには苛立ちました)
この後、五月雨になりますが、文化祭総括②③と、投稿を続けます。教職員や保護者の努力を是非お伝えしたいと存じます。よろしくお願いいたします。